オーバーホール事業、レトロフィット事業

オーバーホール」とは使い込まれた設備機械を新品時の状態に戻す作業のことで、
機械を部品の段階まで分解、洗浄、検査し、不良箇所を交換、最研磨することを行ないます。
「レトロフィット」とは旧形式の機械を改造して新形式にする作業のことです。

工作機械のオーバーホール及びレトロフィットを業務としている株式会社 昇栄(茨城県)
IEウエヒラ(静岡県) と協力して電装の交換工事を行っています。


※実績例※

大型横中 レトロフィット工事 2011年3月
山口県の宇部興産にある三菱重工製大型横中ぐり機(X20m、Y5m)のレトロフィットを、
静岡県沼津市にあるIEウエヒラが受注して、その工事の手伝いをしてきました。
主軸頭に人が乗っているのをみるとその大きさがわかると思います。
送りモーターはなんと75kW。安川電機がこの大きさのACサーボが作れるようになって具体化したとのこと。
マグネスケールを付けて双葉電子製CNCでスケールフィードバックで動かすのですが、
手パで1/100でちゃんと動くのですから驚きです。
久しぶりに感動した工事でした。震災のなか福島を脱出した甲斐がありました。


NCカシメ機 FANUCバージョン 2011年2月
アスター工業株式会社(0248-72-8255)で外販をしていたNCカシメ機ですが、
このほどFANUC製CNC 0i-MDを使ったモデルABALCAS3が完成しました。
タッチパネルを採用して、操作パネルをすっきりさせました。
最新のNCなので、動きもスムーズになり編集がしやすく、プログラムの外部保存が簡単になりました。
カシメ圧の上限、下限を指定できるようになりました。


ブローチ盤のオーバーホール 2010年12月
オーテック製のブローチ盤の機体配線の張り替え工事を行いました。
この機械は電線が硬化しやすい切削油を使用するため、センサー関係の線が断線しやすい問題があり、
交換がし易い様にセンサー近くに中継端子を設置するようにしてセンサも耐油性のものに交換して機体の配線をやり直しました。


ガンドリルをFANUC 0i-Dへレトロフィット 2010年9月
ハイテック TGB-100NC 1984年製 のガンドリルのレトロフィット行いました。
この機械には、ソニーマグネスーケール製のCNC装置と東英電機製のサーボモーター及びオムロン製シーケンサが付いていましたが、電装を一新して最新のFANUC製のCNC装置に入れ替えました。
サーボモーターを交換して操作パネルもペンダントを生かしてパネルだけ作りました。


門型平面研削盤の制御装置を新規製作   2010年3月
台湾 建徳製 の制御盤を入れ替える工事を行いました。
日機電装製のACサーボモーターと切り込み制御装置及びオムロン製シーケンサで制御が設計された機械です。
時々動かなくなる不安定な動きをするということで、電装の入れ替えを提案しました。
使い方は今までどおりの使い方でCNCは必要ないということで、汎用のサーボモーターとシーケンサを使ってヘッドの左右送りと切り込みの制御を行うことを提案しました。
そのかわり、段取りがし易い様に、手パ送りと設定を小型のタッチパネルでするようにしました。
                

主要制御機器を三菱製に統一

シーケンサ FX2N
位置決め  10PG
サーボモーター J3
                       
小型タッチパネル 三菱 GT1030

手パ TOSOKU  

大型歯切盤の電装をFANUC制御へ   2021年3月
ドイツ シース製の大型歯切盤の電装を入れ替える工事を行いました。
30年前にモータは国産DCモータのSCR制御で三菱ACPUに電装入れ替えをした機械です。
当初三菱QCPUとACサーボで検討したが、大容量モータと将来のメンテナンスを考慮してFANUCにすることになりました。
主モータと送りモータを手動で回転させるだけでNC機能は必要ないので、NC制御装置なのに手動だけで使うのはもったいないと思いましたが、
速度、ゲイン、トルクがパラメータだけ設定するだけですぐに動かせてエラーメッセージなども細かく表示するので、
立上げがスムーズにできたので短期間で工事をすること出来ました。
                

制御をFANUCに統一

CNC 0i-MD
主モータ  スピンドル 30/7000
送りモータ サーボ 50/3000